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学校保健フォーラム1998-9 「学校嫌いな子は、学校がきらい?」 生きる力を育むために 松本健治(鳥取大学教育学部教授) 1996年7月の中教審の第1次答申では「[生きる力]を育むため に,健康教育や体育が重要であることは改めて言うまでもない」と している。さらに,98年4月の中教審の中間報告「新しい時代を拓 く心を育てるために」では,「心を育てる場として学校を見直そう」 として心の居場所としての保健室の役割や養護教論を重視しようと 提言している。 すなわち,心身の健康に関することがらが複雑かつ深刻化し,現 代的課題として重要視され また,保健室登校の増加が指摘される 教育現場での生きるカを育むための健康教育や養護教諭の重要性が ますます増大している。 養護教諭の職務については従来から種々議論されており,多彩な 能力や資質が期待されている。しかし,筆者は養護教諭がありとあ らゆる問題を抱え込む必要はなく,現在の能力や資質に応じて対 処すればよいと考えている。もちろん,他の教職員やスクールカウ ンセラーとの共通理解の上で連携・協力して問題に適時適切に対処 していく体制づくりが重要である。 養護教諭は健康教育の専門家,言い換えると子どもたちを健康な 生活へ導くガイドであると考えてもよい。ガイドの仕方には @健 康行動をとらせるための規則の行使 A健康情報を与える B話し 合いと参加の3方法がある。ここで,B話し合いと参加とは,子 どもへのヘルスカウンセリング(健康相談活動),および子どもの抱 える問題の発見から解決まで,子どもとともに働くことである。 養護教諭は子どもの発する様々なサインに早くから気づくことが できる有利な立場を活かさねばならない。また,薬物問題,性の逸 脱行動,いじめ,不登校などの諸問題を踏まえるならば,養護教諭 のヘルスカウンセリングの役割は一層重要となるであろう。そのた めには,日頃から子どもたちとよい閑係を築くための観察とコミュ ニケーションのスキルを常に磨く必要があろう。 |
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