ねえ、こんな歌を保育園や幼稚園の年長さんのときに聴いたり歌ったりしたことはありませんか。
1年生になったら、1年生になったら
友だち100人できるかな
100人で食べたいな
富士山の上でおにぎりを
パックン、パックン、パックンと…
思い出せましたか。なつかしいですね。
なんとなく聴いたことがあるような、ないような人も、ここであきらめないで私の話のつづきを聞いてくださいね。
じつは私の相談室を訪れた青年は、かつて幼稚園の卒園を前にして、この歌にとっても悩んでいたというのです。
もちろん、そのころにそんな自分の悩んだ気持ちを言葉にすることはできませんでした。20歳をすぎたいまだから、やっと形にして表現できたのです。
「1年生になって友だちが100人できなかったらどうしよう。一人で食べるような状況になったら笑われてしまうだろうか。仕方なくおにぎりを食べているようなところを先生にみられたら、しかられてしまうだろうか」
さらに彼は「そんなことを人に言えば笑われてしまうだろう。くだらないことと言われてしまうだろう」と思っていたので黙っていたそうです。
心は友だちづくりにあせっていたのです。
「へえ、そんなことを思っている子がいるんだ」と、あなたはいま思わず口にしてしまいませんでしたか。
「1年生になったら100人できるんだ!と勢いで思って歌っていたよ」そんな感想をもたれた人もいると思います。
彼は「なんでも話せて、相談できる人」が友だちの条件だと思っていたようです。
だから友だちを「親友」ではなくて「真友」と書きたかったと言います。親しいよりも真実の友なんですね。いきなり「真友」になる関係は疲れますね。
幼なじみでも知らないところはいっぱいあります。だから話せそうで話せないときもありますよね。相談もできそうでできないものです。
だから最初の出会いはいつも初対面です。お互いに知らないことばかりです。ゆっくり、ゆっくり少しずつ知り合っていこうね。
関心をもったら、もうその人があなたの友だちです。
友だちづくりはそうやって、ゆっくりと広がっていくんだね。