■□ 日ごろからの地域・関係機関との連携の大切さ □■
松野智子 全国養護教諭連絡協議会副会長・岩手県立盛岡北高等学校
学校における健康診断が今日に至るまでには、それぞれの時代の背景や要請などをもとに、文部科学省は、これまでも何度かの法の一部改正などを行ってきた。平成14年度にも、「学校保健法施行規則の一部改正等について」の通知が出され、児童、生徒、学生及び幼児の健康診断における色覚の検査が必須項目から削除された。厚生労働省の厚生科学審議会の提言を踏まえ、結核予防法施行の改正により、これまでの小学校1年生及び中学校1年生で実施されてきた定期健康診断のツベルクリン反応検査・BCG接種が廃止されたというものである。
新年度の準備に着手する時期を迎え、ただ単になくなった、やらなくともよいというとらえ方で終わるのではなく、児童生徒自身が色覚に不安を覚えているのではということから、色覚異常を有する児童生徒・保護者への適切な対応や指導が必要となるし、結核についても、単にやらなくなったというものではなく、これまでの集団的で一律的な結核対策から、個人的・リスク別対策へと方向転換が図られ、そのための方策が出された。通知文には、今後のあり方について縷々記述されているので、まずはその記述事項をきちんと理解したうえで、それぞれの学校の状況や地域性を考慮しながら取り進めることが必要であり、通知文においても地域・関係機関との連携の必要性を述べている。
筆者は、学校内で結核患者の発生という事態に遭遇した経験を持ち合わせている。保健所からの連絡を受けてからというものは、学校内にとどまらず、対応しなければならないことの多さ、それ故に時間の流れが異様に早かったこと、と同時に、校長はじめ職員の動きと学校医・保健所・医療機関などからの指導や支えがあって、問題を残すこともなく切り抜けられたことを思い出し、あらためていろんな所とつながりをもたせていただいたことに感謝している。
児童生徒の心身の健康に大きく関わっている養護教諭は、健康診断という事態のみに限定せず、日ごろから地域・関係機関とは連携を密にしておくことが、ひいては、児童生徒の生きる力を育むことにつながり、元気な子どもたちと出会え、私もがんばれる糧になるのではと考えている。
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